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       『……………』  雄也を追い掛けて、  家を出た俺は  双子の家に来ていた。  …勿論、雄也が  紅薔薇(兄様)を  連れて行ったのも解る。  まぁ、雄也の言ってた事は  全て本当だから…  「宏太ァァ!!!!!!!!!!!!」  でもやっぱり…  碧薔薇の兄様から  紅薔薇の兄様を離す事も  無意味だった…。  確かに紅薔薇の兄様を  碧薔薇の兄様の近くに  置いておくのは  危険だったけど……  こうなれば、紅薔薇の  兄様を碧薔薇の兄様の  近くに置かないと、  碧薔薇の兄様の生命力が  無くなっていく……  『一体どうしろって………』  左手の親指の爪を噛み、  窓の外から碧薔薇の  兄様の様子を伺う。  多分、早い内に碧薔薇の  兄様を落ち着かせないと  本当に危ない……  『……………』  
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