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だけど………
解ら無い………
雄也の力も無ければ
紫の様な知恵も無い…
何も無い俺には、
どうする事も出来ない。
『…………』
雄也………
助けてよ………
『雄也っ………!』
目を閉じ、雄也の
事だけを考える。
雄也に集中して………
『来てっ…………』
両手で耳を塞ぎ、
雄也に助けを求めた。
雄也なら必ず助けに
来てくれる…
雄也だけは俺を
裏切らないからっ…
「…………慧」
『雄也っ…?』
後ろからの声に
勢いよく振り返る。
「どうした?」
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