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『っ、』
俺が大好きな腕には
紅薔薇の兄様。
『雄也っ』
でも、来てくれた事が
嬉しくて、走って
駆け寄った。
『雄也、雄也っ!
来てくれたんだ…』
「慧が呼んだんだ。
来ない訳無いだろ」
そう、言った雄也は
小さくはにかんだ。
なんだろ……
胸が痛い…
『あり…がと……/』
紅薔薇の兄様の肩に
回した、雄也の腕を
ギュッと握った。
「…で。やっぱり、光兄は
こうなったか…」
溜め息をついた雄也。
雄也の腕で綺麗な
顔をして眠る紅薔薇の
兄様が少し…
『面白く無い…』
「え?何、慧」
『ううんっ』
雄也に笑い掛け、
ごまかした。
「どうする慧。
碧薔薇…」
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