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       紫の黒い瞳が、  一瞬にして、紫に変わってた。  「ははっ………   黒羽(あなた)はとても   面白い事を言いますねっ」  そして、髪…爪。  風までもを、  紫に変色させた。  紫の強い気圧が  肌に染みて痛い。  『笑ってる余裕…   まだあるんだ』  目に掛かっていた、  少し茶色だった前髪が  黒に変わっていた。  爪も黒。  俺ら、DOLLSの  特権。  ""本気""は、  ここまで見た目に出る。  「ゆ…や……」  『慧、下がれ』  右手に力を込めた。  もう、止まらない…  
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