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『慧?聞いて…』
「やっ…来ないで……
来ないでよっ…」
弱々しく、少しずつ
後ろへと下がる慧。
俺は、足を止めて
慧を見た。
「幾ら雄也でもここまで
酷い事なんかしない……
雄也じゃない…」
『俺は俺だよ?慧』
「違う…!違うよっ!」
目を閉じ、耳を
塞ぐ慧の周りを
翠茨が囲んだ。
余程、嫌われたな。
『ははっ………
じゃあもういいや。
俺は碧薔薇の所
行って来るわ』
慧を通り過ぎ、
二人の家へと行った。
『光…………?』
静かに扉を開け、
中を確認した。
『光ッッ!?!?!?!?!?』
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