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       「俺……宏太の   タトゥー………   好きだよ」  服を脱がされ、  背中にキスされた。  『あっ光…』  俺は紅薔薇。  光は碧薔薇。  "翠"は翠茨(いばら)。  "黒"は黒羽。  "紫"は紫薔薇に白茨。  それぞれ俺らの背中には  消せないタトゥー。  俺はこのタトゥーが  嫌い…。  だけど………  光は言ってくれるんだ。  「綺麗だよ」  "綺麗"って。  『光っ』  嫌いなタトゥーだって  光が居れば、  好きになれる。  こんなの都合いい?  「愛してる」  『俺もだよ………』  でも………  本当の血の繋がった  兄弟じゃないけど…  俺には光が必要だ。  光が居るならほかの  弟達なんか見付け  なくてもいい……  
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