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ケータイ小説なんかでは、ありきたりなストーリー。 父親は酒乱。 出ると浮気。 帰ると暴力。 母親はネグレスト。 家では無視。 外では親切。 いつしか離婚。 再婚。 離婚。 再婚。 繰り返し。 そのたびに起こる争い。 暴力。 無視。 暴力。 無視。 そんな、不幸を絵に書いたような家庭で、俺は育った。 『ねえ、ぼくって、なんのためにいきてるの?』 なんて言ってみた。 実際、そこまで不幸を感じたことは無かった。 .
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