弟と動物たち

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127 名前:事件事故[sage] 投稿日:2008/04/08(火) 01:27:26 ID:vJ45EOlx0 ある日自宅に戻ったら、普段無駄吠えしない飼い犬が吠えまくり。 様子を見に行ったら、庭のうちの飼い犬のまわりに見知らぬ猫たちが10匹以上も大集合していた。 何これ!と思って近づいてよく見てみると、猫たちと犬の中に当時中学生の弟が倒れていた。 駆け寄って声をかけたら弟はしばらくして目が覚めたし、病院に突っ込んだらただの貧血だった。 後日、なんであんなに猫が大集合してたんだろうねと話を振ってみると、弟は恥ずかしそうに 「あの猫はみんな近所を縄張りにしてて、よくスケッチさせてもらって、時々お礼に猫缶や猫のおやつをあげてる」と教えてくれた。 どうも猫たちは、弟を自分たちの舎弟だと思っていたらしい。 あのとき俺が駆け寄って割り込んでも猫が散らなかったのは、弟が心配だったからで、 翌日もちらほら庭に来て、虫やカリカリ他を置いて行ってたのはお見舞いだったようだ。 猫の顔触れはちらほら変わったけど、今も弟は近所の猫に面倒を見られている。 弟は動物好きで、当時から犬猫の同人漫画書き。 子供の頃からなんか異様に動物に好かれて、迷い犬が膝に乗ってきて困ったり、迷いインコが頭に乗って困ったり、 同人誌のネタ帳を猫にのぞきこまれて困ったりしている。 そしてガンつけられて 「このネタは世に出しちゃダメなんだね…」 とネタを封印しているために原稿が進んでない。
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