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「……話を逸らした、ということは、ディア話したくないんだね」
「……!」
オルシスは残念そうに言った。
「あんまり人の隠し事に踏み込むと消されるらしいから、いいや。折角生き返ったしねー」
「……」
「あ、警戒しなくてもいいよ。放り出したりしないから。ていうか、ここの主人ボクじゃないし」
オルシスは何が可笑しいのかきゃらきゃらと笑った。
「ここの主人は、さっきでてきたヴィンセントっていってー、朝寝てて昼寝てて夜まで寝てるという、なんかボクよりも死んでる奴だよ」
「……はあ」
「で、吸血鬼なんだ」
「……吸血鬼」
クローディアは思わず復唱した。
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