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「オル、むやみに生き物を拾ってくるなと言っただろう」
「だって庭に空間転移してきたんだもん。ほっとけないじゃん」
「…………」
クローディアは、動けなかった。
突如として乱入してきたその聴きやすい低い声は、クローディアの背後から放たれたものだったからだ。
「全く。犬に猫に鳥に熊にキマイラにドラゴンにゴーレムにガーゴイル、次は魔女か。よくもまあ飽きもせず拾ってくる」
途中から何かが変だった。と言うか、最後の二つは生き物じゃない。
しかし、クローディアはそれを口には出さなかった。
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