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「オル、これは俺が飼う」
「えっ? ボクはいいけど、なんで?」
二人そろって本人の意見を聞く気はないらしい。
「なんとなくだ」
「……はいはい、好きにすれば」
オルシスは諦めたように頷き、クローディアに同情の視線を送りつつ言う。
「ヴィンセントの隠し事と気紛れは、今に始まった話じゃないからね」
「なんだその上から目線は。もう一度あの世に里帰りたいなら手を貸すぞ」
「ごめんなさい」
オルシスはぴょこんと頭を下げた。
そこでクローディアから腕が離れ、背後にいた人物……オルシスの言を信じるならヴィンセントが、床に降りた。
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