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「大丈夫? 水とかいる? ボク言われないとわかんないからさ、生きてる人のことは」
「……」
少年が屈託なく笑って言った台詞に、自分の感想が当たっていることが確認される。
「……黙らないで……って声が出ないのか。やっぱり水持ってくるよ」
少年は立ち上がり、部屋を出ていった。
「……」
木がはぜる音に耳をすませて、漸く自分が生きているという実感が湧いてきた。恐らく、あの少年に助けられたのだろう。
「……」
そのまま何をするでもなく天井を眺めていると、硝子製の水差しを抱えた少年が戻ってきた。
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