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勢いよく飛んで行くバット。
いや違った…バットの先。
「バリィィ~ン」
凄い音とともに、水呑場の窓ガラスが割れた。
(マジ最悪…)
ボールはあさっての方向。
先が取れて、棒だけになったほうきのバット。
そして水呑場の奥のドアから、失ったほうきの先を持って、先生が向かってきた。
「お前がやったのか?」
先生は割れたガラスを指差し言ってきた。
呆然としていた僕は、ハッと我に返った。
「だから、お前が割ったのか?」
今度は腕組みをして、少し眉間が寄っている。
焦りながら、周囲を見渡すと、いつの間にか仲間達は消えていた。
「ハイ、僕がやりました…」
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