カミナリ

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割れたガラスの掃除を命じられ、監視の下、片付け始める。 それが終わると、腕を掴まれ職員室に連れて行かれた。 途中で振り返ると、さっきまで共に遊んでいた仲間達が、教室のドアから顔だけを出して、無言で謝っている。 いつも僕は損な役回りばかりだ。 幼い時からぼーっとする事が多くて、よく注意されてきた。 「なあ、聞いてる?」 こんなセリフは日常茶飯事。 聞いてない訳じゃない。 途中の相槌が苦手なだけなんだ。 「おい、お前ちゃんと聞いてんのか?」 「は、はい」 また言われた…
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