序章 終結と始動

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俺が入った時に発言していたのは女性。 ピンクの長髪で、髪とは対照的な青い眼をした女性だ。 黄色の雫のようなピアスをしており、大人という感じで美しい。 名前はティーナ。どこかの国では『女神』って意味らしい。 「じゃあ、いつもより多く調達しておくわ」 彼女は食糧を調達する役割を持っている。 お金を出せば、好きな食べ物も貰ってくれる。融通のきく人だ。 「ミーゼ君、今日は無いの?」 「今日はいいです」 すれ違いざまに聞かれたのは、先程の好きな食べ物のことだ。 俺はいつも鶏肉を頼んでいる。 ……実を言うと、安く仕入れた食糧はマズい。 保存がきく食品でもあるからかもしれないが。とにかくマズい。
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