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こちらに手招きするのはリーダーだ。
燃えるような赤い髪。獣のような、牙のような歯。
それがリーダー、ウェナビサさんだ。
いつも半裸で、服を着ていても肩を出す服装をしている。
こんな身なりだが獣族ではない。指示されるまま、テーブルに近づく俺。
リーダーの隣に立つ、銀縁眼鏡の男が俺に話し掛ける。
「話は聞いたかい?」
……話? この銀縁眼鏡の男……メジウスさんに繋がる情報は聞いていない。
「何も聞いてませんけど……」
すると、肩まである黒い髪を微かに揺らしながら、静かに笑い出す。
「そりゃそうだ。まだ話してないし」
ちょっとイラっとした。
この人、有名な学校から出た人だ。ここでは作戦構成の役割を持っている。
「お、来たか」
入口を見て、リーダーが呟く。
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