プロローグ

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「お兄ちゃん! 舞花はね!世界で1番お兄ちゃんが好き! だからぁ舞花はお兄ちゃんのお嫁さんになる!」 幼い頃、あたしはお兄ちゃんに言った。 でもお兄ちゃんは、「うん」とは言ってくれなかった。 「兄妹は、結婚なんてできないよ。」 「いつか、お兄ちゃん以上に好きな人ができるよ。」 お兄ちゃんは、こう言ってた。 でも、お兄ちゃんの顔が悲しそうで。 あたしはなんて言ったらいいのか、分からなかった――――――――――――
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