☆第1章☆

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脱衣室に着くと、お兄ちゃんは既に歯を磨いていた。 私が顔を洗っているとお兄ちゃんが、 「舞花もやっぱり、“あれ”で目が覚めたのか?」 “あれ”とは、両親の喧嘩だ。 「…うん。」 なんとなく落ち込んでいると、お兄ちゃんは、 「大丈夫!俺がいるから!」 って、励ましてくれた。 私の頭を軽く叩くと、お兄ちゃんは脱衣室を出ていった。 その後私は早めに歯を磨いて、リビングの方へ行った。 「なによ!元はと言えば、あなたのせいでしょ!」 「お前はいつも俺のせいにするんだな!!」 …まだやってる。 私は早足にキッチンに向かい、4人分の食事を作る。
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