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脱衣室に着くと、お兄ちゃんは既に歯を磨いていた。
私が顔を洗っているとお兄ちゃんが、
「舞花もやっぱり、“あれ”で目が覚めたのか?」
“あれ”とは、両親の喧嘩だ。
「…うん。」
なんとなく落ち込んでいると、お兄ちゃんは、
「大丈夫!俺がいるから!」
って、励ましてくれた。
私の頭を軽く叩くと、お兄ちゃんは脱衣室を出ていった。
その後私は早めに歯を磨いて、リビングの方へ行った。
「なによ!元はと言えば、あなたのせいでしょ!」
「お前はいつも俺のせいにするんだな!!」
…まだやってる。
私は早足にキッチンに向かい、4人分の食事を作る。
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