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「下」 はい? 言われた通り足元を見ると、相手の物と思われるサングラスが落ちていた。 それを拾い、ホストさんに渡しながらもう一度謝った。 「本当にすいませんでした。」 そして、またも無言なのでそのままその場を去ろうとした。 「傷ついたんだけど。」 え?傷? サングラスを確認させてもらいたいけど、顔に似合った低い声に怖くなり言えない… 確か3万くらいお財布にはいってたかな… 「あの、弁償、いえ、修理代だします。」 「修理になんてだすか。弁償だな。26万」 「に、にじゅう?ろくまんえん!?」 見間違え、聞き間違えでなければ鼻で笑われた。 サングラスが?そんなにする?傷だけ直せばいいのでは?なんてビビって言えない… 確か貯金はまっしゅを買ったから…残り22万だっけ?財布に3万、銀行に3万…足りる?いや、生活費がなくなる…
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