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携帯を耳にあて、萌が電話にでるのを待った。外で背を向け煙草を吸うホストさんをちらりと見た。
(あー!!本当に最悪。どうしたらいい?ドラマかマンガですか?運悪すぎる…向こうはホスト。何をされるかわからない。とにかく金策を練らなくては…)
「あ、もしもし!ごめん!あの、行けなくなっちゃったの!ちょっと用事できて…うん、後で話す!今日中に電話するから!ほんとごめん。じゃね。」
ちょうど一服が済んだのか、ホストさんが運転席に座りエンジンをかけた。灰皿にタバコ押し付けるその左手には、キラキラギラギラ反射する宝石が散りばめられた厭味腕時計が。
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