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「三浦…お前なら適任だ!よっしゃー、決まり。アイツの出迎え宜しく」
「……君はまともに日本語も使えないのか?君の脳みそは軽いのか、見掛け通りだな!」
「誰が馬鹿だって?おーい。三浦さん言葉には順序と云うものがあるだろ」
「馬鹿と認める発言ドーモ、大体その言葉君にそのまま返してあげるよ。」
「んだと、コラ!もう一度言ってみやがr…「あーら、手が滑りましたわ」――イテェ、留衣!」
険悪ムードに一筋の光が舞い戻る、ふわりと微笑む市井留衣と呼ばれた少女は表情とは裏腹に片手に持つ英和辞書は一寸の狂いなく高田の顎をクリーンヒット。痛みに呻く高田に見向きもせず、相変わらずな表情を崩さない相手には三浦も冷や汗を滲ませて。
―――と、同時に悪寒が背後から刺さる様な視線にされるがままその視線に気付けば最後、音を立て床に落ちた眼鏡と同様視界は揺らぎ、人物の特定にも支障を来す程度の支障。特定も虚しく、頬を掠る痛みと己の立ち位置から数歩下がっては僅かながらの衝撃。背後に感じた衝撃は、壁であると解釈する脳には幾らか余裕はあるようだ
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