■□腕の中□■

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布団にくるまり、鼻をすする。 すっかり緩みきったままの私の涙腺。 あんなに襲いかかってた睡魔もどこかにとんで行ってしまった。 何回も寝返りを打っている内に、足音が近付いてきた。 ライターの火がつく音と、漂う香り。 起きてることを悟られないように目を閉じ、布団を深く被った。
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