(おどる)

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「この人、まだ死なないみたいなんですけど、どうしましょうか」 当たり前のような物言いで、そんなことを投げかけてきた。 笑えもしない。 あまりの豹変ぶりに目を疑いたくなるほどだ。 「あの、どうしたらいいんでしょうか」 「……ああ。いい、他も全部消し飛ばせばいいだけやから。アンタはどっかに行ってろ」 少女は黙って頷くと、すぐに家の奥へと駆けて行った。 水野は深い溜め息をつく。 あの少女のことは一先ず置いておき、気持ちを戻す。 .
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