(おどる)

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水野は迷いなく奥の方へと足を進める。 テレビの音が聞こえ、暗い廊下に明かりが漏れている。 居間だと思われる一室に辿り着くと、そこにはやはり少女がいた。 髪は血で汚れたままだが、服は綺麗な物に着替えられていた。 おそらく通っている学校の制服であろう。 こんな状況で逃げるよりも着替えを優先させる奴が普通いるか、と水野は少女を疑う。 「貴方、怪我してるじゃないですか!」 少女は水野を見るなりそう言って駆け寄ってくる。 「……怪我してんのはオマエの脳内だろ。どんな神経してるんや」 .
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