(かいまく)

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(乃澄の兄貴のせいや) (何で今更学校なんかに) 必然的に乃澄(のずみ)のことを思い出す。 壬の長子たる乃澄は、学校に全く行かなかった水野に、せめて義務教育までは真面目に行くようにとしつこく言ってきていたのだ。 三歳年上の依瑞(えみず)の時も同じようにしたが結局駄目だったとか。 乃澄には言わないだけで別の目的があったのかもしれない。 (乃澄の兄貴が考えてることなんか解るわけがないし) (解ろうとも思わないんや) それこそ気まぐれでも起こらない限り。
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