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「おいウルル!!」
思考が中断された
ぼんやりした目で声のした方を見ると、やっぱりあいつだった
「…タク。どうしたんだよ…」
(邪魔しやがって…)
「どうしたもこうしたも…」
「授業始まってるよっ!!」
タクの後ろから見慣れた顔が出て来た
「なっち…お前もか…」
「何よその言い方!?私がいちゃいけないの!?」
「いや、そうは言ってねぇ…」
怒る気も失せる…
苛立ったウルルは立ち上がると屋上のドアへ向かった
が…
「…お。飛行機だ」
「結構低く飛んでない?」
タクとなっちが上を見てはしゃいでる
お前ら…俺を連れに来たんじゃねーのか?
「金とか落とさねーかな…」
「…いくぞ」
ウルルは完全に浮かれてる二人の背中を押して、ドアへ連れて行った
その時だった
ドスンッ!!
三人の後方に何かが落ちた音がした
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