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(Side 1 警察)
学校での事件から1時間…
「はい!!下がって!!立入禁止です!!」
何人かの警察官が声を張り上げている
現場は騒然となっていた
そんな中、野次馬を掻き分けて現場に入る者がいた
「あ…黒猫さん!!お待ちしておりました!!」
若い警官が敬礼をする
「…あー…。堅苦しいから敬礼はナシで。案内頼む」
黒猫と呼ばれた男は大きく欠伸すると、のんびりと屋上へ向かった
黒猫
アダ名でなく、本名だ
警察署長だが、そうとは思えない程若く、ダラけていた
「ここです」
屋上に入った時、黒猫の目に入ったのは
右往左往する警察官
生首だけの遺体
中が深紅に染まった箱
そして…
(あいつが第一発見者か…)
黒猫の視線の先には
顔が真っ白になり、能面のように無表情な
ウルルがいた
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