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(Side 3 商店街)
事件から2時間
学校前の商店街は野次馬の帰宅でごった返していた
そんな中、ウルルとなっちが歩いていた
「お昼食べない?」
30分程前、なっちがいきなり言った
「…?……いいけど…」
断るのも悪いと思ったのか、素直に同意したので
気絶してるタクをほっといて
二人で商店街に出た
「…………」
さっきからウルルは何も喋らない
(…そりゃ、家族殺されて平気でいられる人なんていないよね…)
今更ながら、自分の軽率な行動に呆れる…
なっちはため息をついた
突然、ウルルがいきなり立ち止まった
後ろを歩いていたなっちは、つんのめってウルルに激突した
「いっ…たぁー!!ちょっとウルル!!どうしたの!?」
「…ここが…いい…」
ウルルの目線の先にあったのは
『ココ一番台』という店だった
「なんで?」
「知り合いの店…安くしてくれるし…」
ウルルはそう言うと、とっとと中に入ってしまった
不思議な雰囲気を感じさせるこの店
足を踏み入れればもう戻れないかも知れない…
一瞬そんな考えも浮かんだが、なっちも渋々後に続いた
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