480人が本棚に入れています
本棚に追加
「――へぇ。貴方達凄いわね……アタシに追いつくなんて」
乱れていた呼吸を整え、顔をあげた怪盗エリアの姿に、二人は驚く。
濃い紫色の長い髪を、淡いピンク色のリボンで上の方に纏めて結ばれており、顔の横からは耳が隠れるくらいの量の軽くウェーブ掛かった揉み上げを垂らしている。
暗くて判断しにくいが、瞳はつり目であり、美しいピンクゴールドで輝いていた。
体つきはスレンダー。背の高さは、シェイドより少し低い程度である。
「あ……あなたが?」
シェイドは想像していたイメージと違い、少々困惑していた。
「そうよ? アタシが怪盗エリアよ。貴方達は……見た所ハンターかしら? ……どいてもらえないかしら? アタシにはアレが必要なのよ」
「……お断りします」
シェイドは甘ったるい声を放つエリアのお願いを断固拒否した。
最初のコメントを投稿しよう!