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「あら、そう」
その一言を残し、エリアは踵を返して二人に背を向ける。
(帰って、くれるのかな?)
シェイドの淡い期待を裏切るように、エリアは二人を横目で見つめ、不敵な笑みを溢した。
「なら……上がダメなら下から行くわね」
そう言い残し、エリアは軽やかに跳躍をし、下へと落ちていった。
「!! えっ……」
「しまった!」
グローは落ちていったエリアを見るため、屋根から下を急いで見る。シェイドも続いて、下を見下ろす。
すると、そこには青々とした芝生が広がっていた。すぐ側には建物があり、いくつものランプが芝生を照らしている。
「グロー? どうしたんだい?」
「此処、怪盗エリアの狙いのトルネオ宅だ!」
エリアを追いかけ、走ってきたために、いつの間にか相手の目的地にまで来てしまったようだ。
「お、追い掛けないと!」
「あぁ!」
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