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「このまま大人しく捕まってくれるなら、危害は与えない。でもあくまで抵抗をするというのなら……」
クリマは槍を両手に持ち、低い態勢になりながらエリアを鋭い眼光で見据える。
「……そうね、それもいいけど」
エリアは顔の前で爪を交差して、何かを呟きだした。するとその瞬間、凄まじい速さでクリマへと突進してきた。
「!」
クリマはそのエリアの速さに一瞬驚く。
そう考えている内にエリアはクリマの目前まで来ており、両手についた爪をクリマの身体目掛けて、素早く振り回した。
クリマは直ぐ様槍を垂直に立たし、爪の攻撃をギリギリの所で防御をした。
槍と爪がぶつかり合い、鈍い音が周りに響く。
「くっ! (なんて重い攻撃なの……!)」
クリマは身を翻しながら、エリアから距離を取る。
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