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「さぁ……本気で」
「エリアっ――!」
「!」
エリアとクリマは、気の抜けた声の方へ振り向く。息を切らしながら走ってきた二人が、やっと辿り着いたようだ。
「――……これは、ちょっ?とアタシの不利ね。しょうがないなぁ、今回は諦めるわ」
そう言い残すと、エリアはいきなり姿を消す。
「!? ど、何処に行ったんだ?」
「上だ! シェイド!」
三人は直ぐ様空を見る。エリアは高々と跳躍をして、一番高い建物の屋根に華麗に着地をした。
「今日は大人しく退散するわ。また何処かで会いましょうね! ハンターさん達」
エリアは公言通りトルネオ宅には入らず、来た道を戻るように屋根の上を軽々とジャンプしながら、闇の中へと消えていった――
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