480人が本棚に入れています
本棚に追加
* * *
「おぅ! おかえり、どうだったんだぃ?」
ハンターギルドの扉を開けると、カウンターでダンは新聞を読みながら、三人の帰りを待っていてくれたようだ。
「えっと……それが」
シェイドはエリアと会ってからの経緯をダンに詳しく話した。
「そうか……でも被害が出なかっただけでも高得点だぞ!」
「えっ! 本当ですか!?」
「今までのハンター達は話はおろか、追い付く事すら出来ずに、指をくわえながら目の前で盗まれるなんてザラだったからな――。全額とは言えんが、金だ」
ダンはカウンターの上に、金が半分入った麻の袋を音を発てて置く。
「後、宿がないんだったら、狭いが二階の部屋を使うといい」
「わぁ! ありがとうございます」
「おぅ! 野郎二人、ちゃんとおなごをベッドに寝かしてやるんだぞ?」
ダンは、グローとシェイドの肩を景気良く叩き、ニヤニヤしながら二人に促した。
「わ、わかってますよ! な、グロー」
「あ、あぁ……」
最初のコメントを投稿しよう!