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「――? あれ、グローは?」
今のやり取りをクリマは見ていなかったらしく、歩みを止めシェイドの元に駆け寄って行った。
「あ……ごめんねクリマ。少し待ってもらっていい?」
「えっ?」
シェイドは横目で茂みに目をやる。それで何となく状況を理解したクリマは、少々困り顔で周りを見渡した。その時――
「シェシェシェ、シェイド! クク、クリマ! な、何かあったんだけどっ!?」
グローは用を足してきたが、その途中で何かを発見したようで……
ズボンのボタンも止めずに、しっかりと履かず片手で抑えながら草むらを掻き分けて、急いで戻ってきた。
「ちょっ! グロー! 下ちゃんと履いて!」
下着が丸見えになっているグローの姿を見て、クリマは顔を林檎のように赤らめてグローに促す。
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