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大きい硝子で形取られた試験管のような物が二つ並んでいた。そのガラス菅に沢山の管が繋がっており、その管は中心にある一つの大きな機械に繋がっていた。試験管の中にはうっすら緑色した液体が入っており、コポッコポッという音を立てている。
――そしてそのガラス菅の中にはそれぞれ『人間』が入っていた。
一人は、緑色の髪を持つ幼い面持ちの少女。
もう一人は、焦げ茶色の長髪を後ろで細く縛っている長身の男であった。
二人は依然として、目を瞑っている。まるで眠っているかのように……
「……そっか、ここは」
呆然としていたクリマがそのガラス菅に入った二人を見つめ、何かに気づいたかのようにやっと口を開いた瞬間。
機械がクリマの声に反応したかのように、いきなり電源が入った。
「!! なんだこりゃ!」
「クリマの声に反応、したのか?」
中心の機械が自己処理を始め、スイッチボタンなどがあらゆるボタンが勝手に点滅し始める。
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