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「少女は――何も貴様らには話してはいないのか? 少女の事を」
「……? 「何も」ってか……魔法や魔属の話は聞いたけど?」
(魔法などの話はしてたか……だが、少女の事がバレるのも時間の問題だな)
シャンテは口を閉じてしまう。質問の意図がわからず、グローは首を傾げてしまった。
「それが、なんだよ」
「いや――……」
そう言い残し、シャンテはグローを置いてさっさと歩いていってしまった。
「……何なんだよ」
呟くように言い、グローは後をゆっくりと追う。
だが、そのシャンテの質問が気になってしまったグロー。
(言われてみると、俺らクリマ自身の話とかあまり聞いた事ないなぁー。まぁ出会ってまだそんなに経ってないしな……)
そう自分に言い聞かしながら、ゆっくりと歩く。
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