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「さすがシャンテでしねー」
「へー、俺らの村は無宗教だったからなーなぁ、シェイド」
「うん」
そう二人は話ながら、町の中を進んでいった。クリマの言葉を遮ったシャンテはクリマの横をすり抜けながら、顔も見ずに、
「あまりでしゃばるな」
「……はい」
と、呟いた。クリマは顔を俯かせ、表情を暗くした。
よく見るとクリマの顔色があまり良くないようだ。それにソフィアは気づき、駆け寄る。
「クリマ~だいじょうぶでしか?」
心配そうな表情をしながら、ソフィアはクリマの顔を覗き込む。クリマはすぐに笑顔に戻り、
「大丈夫よ。ありがとう、ソフィア」
と返す。そして何かを確認して、小走りで戻ってきたシェイドとグローもクリマの顔色の悪さに気付き、心配そうな表情をしながら近寄ってくる。
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