六話「クリマ」

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「さすがシャンテでしねー」 「へー、俺らの村は無宗教だったからなーなぁ、シェイド」 「うん」  そう二人は話ながら、町の中を進んでいった。クリマの言葉を遮ったシャンテはクリマの横をすり抜けながら、顔も見ずに、 「あまりでしゃばるな」 「……はい」  と、呟いた。クリマは顔を俯かせ、表情を暗くした。  よく見るとクリマの顔色があまり良くないようだ。それにソフィアは気づき、駆け寄る。 「クリマ~だいじょうぶでしか?」  心配そうな表情をしながら、ソフィアはクリマの顔を覗き込む。クリマはすぐに笑顔に戻り、 「大丈夫よ。ありがとう、ソフィア」  と返す。そして何かを確認して、小走りで戻ってきたシェイドとグローもクリマの顔色の悪さに気付き、心配そうな表情をしながら近寄ってくる。
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