宣告

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…1週間しか生きられないって? 僕が? いやいや…嘘でしょ でもお母さん嘘は嫌いだし… じゃあ本当なんだ… 「1週間…」 僕はそれだけをなんとか言った。 お母さんは聞いてるのか聞いてないのかわからないけど僕に抱きついて泣いてる お母さん、お母さんの服が濡れちゃうよ。泣かないでよ。 そう言いたいのにあまりのショックに僕は口に出せない お母さんがやっと話かけてきた 「剛…」 僕が答える 「何?お母さん…」 「あなたまで死なないでよ… 私を1人にしないで…」 泣いてめちゃくちゃになった顔で僕にそう言った 「お母さん、僕死なないよ。 僕、まだ生きたいもん。お母さんともっと話したいし、かよ子ちゃん達皆とももっと遊びたいもん」 お母さんが初めて僕に泣き言を言った… 今まで一度もなかったのに お母さんを泣かせちゃダメだ。 僕は絶対生きると決心した
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