宣告

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「お母さん、僕、なんて言う病気なの?」 お母さんは泣き続けながら答えた 「癌よ…肺、肝臓、脾臓、胃、脊椎に転移してるって…だから手も足も動かないのよ」 そうなんだ…肺しかわからないけど僕、大変なんだな 「でもお母さん、何処も痛くないよ?」 「それはとても強い薬が効いてるから…」 お母さんはいつまでも泣き続けてる 「お母さん!泣き止んでよ!いつものお母さんらしくないよ!」 お母さんは一瞬、泣くのをやめてハンカチで涙を拭きはじめた 「そうね…2人お母さんが泣いてちゃダメだよね。剛が頑張るんだもの、お母さんも頑張る!」 良かった。お母さん泣き止んでくれた♪ こうして僕達の短い闘病生活が始まった。 だってもし1週間以内に死んじゃうならすぐだもん。
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