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あっという間に3日が過ぎた。
僕は抗がん剤のせいでまともにご飯も食べられず全身が黒ずみ、頬も痩けた。
先生に呼ばれて何処かに行ったお母さんが戻ってきて僕に言った
「剛…あのね。」
僕は苦しみながら答える
「なぁに…お母さん…」
「剛の身体はもう薬の強さに耐えられないんだって…」
え?まだ3日しか経ってないよ?
「お母さん…まだ少ししか過ぎてない…」
喋るたびに身体中が痛む
「でもこれ以上続けたら薬で剛が死んじゃうって…」
僕は頭が真っ白になった
「じゃあ…もう闘えないの?」
「うん」
「癌で死んじゃうの?」
「きっと神様が救ってくれるわ…」
「お母さん…」
「なに?」
「僕に明日は来るの?」
そして2人は黙った
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