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「おっと、わるいわるい。紹介しないとな彼女は…」
「よい、私に紹介させろ。」
そう言うと、ルミアと言われた隊長さんは、ヘルムを脱いだ。
その素顔を見た途端、身体が痺れるほど緊張してしまった。
中身はハリウッド女優級美人お姉様だった!!
ヘルムを脇に抱えると、片手で髪どめを外し、長い髪を解放する姿は女神でございます。
「私は《ルミア・クエイド》種族はウンディーネ…水の精霊だ。学年は3年で、見てのとおりテアトロ騎士団の隊長をやっている。」
そう言うと、しげしげと俺を見て言った。
「ふむ、君がウィンのフィアンセか」
「うおい!」
「違います!!」
俺とウィンが同時にツッコむ。
「ふっ、噂どうりの仲だな」
ルミアさんはニヤリとしながら俺とウィンを見ていた。
まて噂って何?
「君の事はウィンからいろいろ聞いているので知っている。同じクラスで、人間であるが幻想種には無いものを持っているとか・・・。
ウィンが騎士団に入ってくれない理由が君だそうだな。」
「おい、何を言った」
ウィンをジト目で見る。
「やー、しつこく
『騎士団に入らないか?』
って誘われるんで。
『守りたい人が居るのでお断りします!』って言ったんだ。」
「それで俺か!!」
がしっ!
ルミアさんに正面から両肩を掴まれる。
うわー・・・
「君に頼みがある!
騎士団に入ってくれ。」
「へ?」
「君が隊に入れば、ウィンも入ってくれると約束したのだ。」
「おーい、ウィンくーん」
顔を逸らしてウィンを見る。
「~♪♪」
知らんぷりしてるし…
「あー、考えさせてください」
「…うむ、わかった。良い返事を期待しているぞ」
「あー、鑑識到着しました。」
突然声を掛けられて振り向くと、そこには眼鏡を掛けた白衣の少女が居た。
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