プロローグ

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ロエンとは、数ヶ月前に仲良くなった。 「何してんだ?」 陽野とウィンと俺で、学校から帰る途中に道端にうずくまる少年を発見し、声を掛けたのだ。 「え?・・・この子を見つけまして」 それは、ダンボールに入れられた子犬だった。 「捨て犬か、誰だよ可哀想に!」 ウィンが子犬を抱き上げて撫でる。 「あ・・・」 「おっと!心配ないよ、このお兄さん不良ポイけど、やっぱり不良でさ、捨て犬とかには優しいから」 陽野が後輩らしき少年の顔の高さまでしゃがんで話しかける。 「で、この流れだと里親探しだな」 俺が言うと、少年が 「ぼ、僕も手伝います!」 そして、子犬の里親を何とか見つけたのだが、この少年が自分のクラスで存在が浮いている事を知った。 それから俺達はロエンをちょくちょく誘うようになったのだ。
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