序章

4/10
前へ
/10ページ
次へ
カッキィィィン…!! 銀泉『右中間抜けたー!!カズくーん!!いけぇ!!』 結紀『カズ兄ちゃん頑張ってー!!』 駿足の特攻隊長、1番バッターはカズ。 打球は右中間を抜けて、外野がボールを拾いに走る。 その間にカズは二塁に到達。 俺達のチームは歓声を上げる。 そして、俺は四番。 順々に俺の番が回ってくる。 銀泉『一丁暴れてやりますか!』 バッドを担ぎバッターボックスに向かう。 結紀『お兄ちゃん頑張って!』 薫『司朗君!頑張って!』 銀泉『おうよ!!』 このロングヘアーなかわい子ちゃんは若宮 (ワカミヤ カオル)。 幼なじみでしかも結構可愛いくて有名だ。 ドラえもん内で言うしずかちゃん的存在だった。 銀泉『オラ来いヘボピー!!俺の前ではお前の球なんざ、所詮は止まった革の固まりに過ぎん!バックスクリーンに叩き込んでやる!!』 バッターボックスっで叫ぶ俺。 カズ『バックスクリーンとかねぇし…。ここ河原じゃんか…。』 薫『司朗君。いつも元気だね。』 結紀『元気過ぎて困っちゃうくらいだよ。いっつもお母さんと喧嘩ばっかりしてさ。庇う僕の身にもなってよ。』 薫『ユウ君はしっかり者だね。あんな暴れん坊なお兄ちゃんを庇うなんて…。…ユウ君はお兄ちゃん大好き?』 結紀『うん!!大大大大大だ~い好き!!』 カズ『大付けすぎだろ!』 薫『司朗君はうらやましいね。こんないい弟持ってて。』 筒井『コンニャロ~!言わせとけばいい気になりやがって~!』 銀泉『とっとと投げろ!貴様の頭上には既に死兆星が輝いている。』 筒井『北斗の拳かよ!!』 ただ今のヘボピッチャーは筒井 (ツツイ ハジメ)。 愛称はツッツーやハジメ、ツツなど沢山ある愛嬌たっぷりの憎めない奴。 前者二名と同じく幼なじみだ。 筒井『わぁーかったよ!!投げてやらぁ!!俺の魔球を喰らえ!!南斗千刺貫手!!』 ビシュッ!! 銀泉『ホ~…アタァ!!』 思い切りのフルスイング!!
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72人が本棚に入れています
本棚に追加