序章

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カッキィィィィィン…!! 銀泉『北斗有情猛衝波っ!!!!』 天高く飛翔した野球ボールは、遥か遠く…川を飛び越えて視界から消えた。 ホームラン… しかも満塁だ。 筒井『バ…馬鹿な…。痛みを生まぬ有情拳を…。…貴様…この俺の死をも…情で見送るか…。』 迫真の演技でマウンドで膝をつくツツ。 北斗の拳の聖帝サウザーの物真似だった。 銀泉『サウザー。…お前も…愛情を覚えているはずだ…。』 対する俺もケンシロウの物真似でベースを一周してホームインする。 筒井『フフ…。北斗神拳伝承者…。俺が敵う相手ではなかっ……』 ガツンッ!! 筒井『あべしッ!!!』 松田『いつまでサウザーやってんだよツッツー!試合終了だぞ!!』 筒井『あらま!!』 あっという間に夕方。 日曜日ももう終わり、明日からまた小学校だ。 ハッキリ言ってそん時は学校はマジで楽しかった。(笑) 薫『司朗君かっこよかったよ!あそこでホームラン打つなんて!野球の才能あるよ!』 銀泉『おぉ!俺、天才ですから!』 カズ『勉強以外は…でしょ?』 銀泉『コンニャロ!余計なこと言うな!!』 帰り道は幼なじみ達で仲良く帰る。 それが普通だった。 筒井『あそこで僕の魔球が打たれちゃうとはね…。さすがだよ銀泉君は。』 松田『魔球とか言っても、名前だけのただのストレートだったけどな。』 筒井『がっくし…』 紹介が遅れたこの背が高めの少年は松田 レオン。 親父がイギリス人で母親が日本人のハーフ。 瞳はブルーアイで髪の色も金髪がかった茶髪で顔立ちも端正だ。 でも生まれた時からの日本育ちで、日本語はペラペラ。 アメリカンジョークやギターも上手いナイスボーイだ。 俺に並んで結構モテてた野郎なんだぜ?(笑)
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