序章

6/10
前へ
/10ページ
次へ
松田『それにしてもさ~。ユウ君と司朗君は似てないよね。』 レオンがポロリと呟いた。 銀泉『そうか?』 松田『うん。外見や雰囲気、性格とかとか…。唯一似てるの髪の毛の色だけじゃない?』 筒井『う~ん。言われてみれば…』 カズ『性格が真逆だもんな。聞かん坊のギン君、落ち着いたユウ君。誰に似たのかな。』 カズがニコッとしながら聞いてきた。 銀泉『あ…多分、俺がお袋似だわ。お袋はすぐ怒るからな~。口より手が先に出るし。』 薫『確かに早紀おばさんにそっくりだね。ユウ君はお父さん似かな?』 結紀『僕がパパに似てるの?』 薫『優しくて静かなところがそっくりよ。』 笑顔でユウに言う薫。 それに笑顔で頷くユウ。 カズ『ていうか、お父さんお母さんを親父とかお袋って呼ぶとか…ギン君渋いね。』 松田『実はオッサンってか?(笑)』 妙なことにツッコミを入れてきたカズにレオンが乗る。 銀泉『うるせー!俺はオッサンじゃねぇ!まだピチピチの11歳だぞ!!』 カズ『11歳の口から出る台詞じゃない。(笑)』 松田『ククク…。ベリーベリーfunnyだね♪』 銀泉『なに!?ブルーベリーハニー?!』 松田『とってもユーモラスだねってことさ。オッサン。(笑)』 銀泉『コノヤロォー!許さん!もう許さん!!』 松田『ハハハ!HeyCome on!!』 カズ『ちょ…待って!!なんで僕まで!?』 銀泉『貴様らには…地獄すら生温い!!北斗百烈拳!!アタタタタタタタタタタタタタタ!!!』 カズ『ギャアアアアア!!イテェェ!!』 松田『イタタタタタタタタ!!』 百烈拳をカズとレオンに容赦なく浴びせる俺。 結紀『ちょ…止めてよお兄ちゃん!!暴力はいけないよぉ!』 薫『まったく…性格が正反対だね。あの二人。』 筒井『ごもっともです。』 薫の一言に深々と頷くツツ。 俺はそんな二人を尻目に、ギブアップするまでカズとレオンに百烈拳を叩き込んだ。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72人が本棚に入れています
本棚に追加