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気を取り直して飯を食い始める俺達。
親父がコホンと咳ばらいをして俺達を見た。
父『志朗、結紀。来週の土日はなにか用事ないか?』
銀泉『用事?なんでだよ?』
父『いやな…。祖父ちゃん達がお前達に会いたがってるからな…。もう盆も近いし、泊まりに行こうと思ったんだが…。』
母『お義父さん達が?』
父『うん。今日電話が来たんだ。お盆も近いからしばらくぶりに泊まりに来いって。』
ちなみに祖父ちゃんの家は寺だ。
馬鹿でかい家とお堂、裏には墓場だってあるがオレには全然怖くなかった。
銀泉『いいじゃん。オレ行く。』
結紀『僕も行きたい。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんに会いたいから。』
銀泉『ゲッヘッヘ…。たんまり小遣いもらえるぜ…』
ポカッ!
銀泉『あいてッ!!何すんだよお袋!!』
母『小学生のくせに黒い考えしてんじゃないのこの馬鹿!』
銀泉『ちぇっ…。冗談なのに…』
結紀『ごめんお兄ちゃん。僕にはフォロー出来ないや。』
父『というわけで。来週は祖父ちゃん家にお泊りだ。用事作んなよ?』
親父がニコッと笑ってオレ達を見た。
口元にカレーが付いていて気持ち悪かったけど、あえて言わなかった。
銀泉『おう!』
結紀『うん!』
母『わかったら早くご飯食べてお風呂入りなさい。ガスもったいないから。』
銀泉『りょーかーい!!(`∇´ゞ…ガツガツガツガツ…!!』
結紀『あ!お兄ちゃん僕が先だよ!!』
そんなオレ達をお袋と親父は微笑みながら見守っていた。
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