序章

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カズ『銀く~ん!遅刻しちゃうよ~!?』 薫『司朗く~ん!』 結紀『お兄ちゃ~ん!カズ兄ちゃんと薫姉ちゃんが迎えに来てるよ~!』 銀泉『はいはい!ただ今!!』 毎朝大集合のいつものメンバー。 寝ぼすけのオレはいつもながらみんなに起こされ学校に登校する。 銀泉『銀泉司朗ただ今参上!!』 オレは玄関から飛び出してみんなに敬礼する。 カズ『おっそいよー!』 結紀『兄ちゃんおそい』 みんなぶすくれた顔をしてオレを見ている。 銀泉『ワリ💦』 母『いってらっしゃい(。・ω・。)ノ』 2階のベランダからお袋が顔を出して手を振ってきた。 銀泉『いってくるぜ!』 結紀『行ってきます!』 シュッ ポキャッ! 銀泉『アウチッ!!』 ベランダから何故か飛んできたタワシが顔に命中。 母『ちゃんと行ってきますでしょーが!』 まったくおっかねぇお袋だよ…。 額を押さえて涙目のオレを見て爆笑する仲間達と、小学校へ向かった。 時は流れて昼休み… カズ『ねぇねぇ銀く~ん。』 銀泉『なんだよ?カズ君。』 校庭の木陰で涼んでいたオレにカズが近づいてきた。 カズ『今日の放課後さ。暇かな?』 銀泉『どして?』 カズ『みんなで心霊スポットに行かない?〇×丘ん所にある空き家。』 〇×丘の空き家は十年以上も前に空き家になった平屋建てのボロ家だ。 なんでも殺人事件があったらしく、住んでた家族が惨殺されて今でも殺された家族の霊が家ん中を徘徊してるらしい。 銀泉『あの十年以上前に殺人事件あった?』 カズ『そうそう。』 銀泉『なんでまた突然?あそこ窓ガラス全部しまってんじゃんかよ。』 オレがそう言うとカズはニヤニヤと笑い、人差し指を横に振りながらチッチッチと舌を鳴らした。 カズ『そこでビックニュースなんだよね。(笑)』
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