Ⅰ:始まり
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俺は呆然と、でもワクワクしながら、その卵へと近づいていった。 近づくというよりは、すいよせられるってカンジの方があってるのかもしれない。 実際、俺の体は、俺が動きたいと思って動いているワケではない。 『俺は、コイツに呼ばれたんだろうか…』 ぼんやりした頭で、そんな考えだけが回っている。 足は相変わらず進んでいて、俺はとうとう、卵の目の前に立った。
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