Ⅰ:始まり

5/8
前へ
/54ページ
次へ
俺は呆然と、でもワクワクしながら、その卵へと近づいていった。     近づくというよりは、すいよせられるってカンジの方があってるのかもしれない。   実際、俺の体は、俺が動きたいと思って動いているワケではない。     『俺は、コイツに呼ばれたんだろうか…』     ぼんやりした頭で、そんな考えだけが回っている。     足は相変わらず進んでいて、俺はとうとう、卵の目の前に立った。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加