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何をすればいいのか分からない。
ただ、近くにくるとはっきり分かる。
『俺は、こいつに呼ばれたんだ。』
その時、今度は足ではなく、手が動いた。
瞬時に悟る。
『触れてほしいのか』
この卵は、いったい何十年、この場にいたのだろう。
昔あの村にやって来たという旅人は、この卵に何もしなかったのだろうか。
ずっと独りで、待っていたんだろうか。
「大丈夫。もう、独りじゃないから…」
卵に触れて、そう、語りかけた。
すると、卵が突然光を発した。
目に痛い光ではなく、スゴく柔らかな、暖かい光…
俺の体を包み込み…
気づくと光は消えていた。
目の前の卵は、無くなっていた。
「!?」
変わりに、目の前には
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