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痛ぇ……
俺…どうなったんだ……?
「お兄ちゃん!!」
ゆっくり目を開くと心配顔の妹が居た
「ち……ほ…?」
俺が名前を呼ぶと泣きながら
「お兄ちゃん!!大丈夫…?」
と言った
「大丈夫じゃねぇよ……」
しばらくして医者が病室に入り俺以外の篁家の三人が呼ばれた
「息子さんは外見は余り支障はありません、ですが問題は体内…です…」
母親達は静かに聞いて居たと言う
「啓甫君は大変危険な状態です…確かに音楽をやっていると聞きましたが…」
「はい、私と兄で創っています」
嫌な空気が部屋に広がった
「残念ですがもう、出来なくなるかもしれません…」
「………」
数時間して俺の所に家族が戻って来た
「数日入院してれば大丈夫だって」
莉帆が言った
だが明らかにそれは嘘だ…
と俺は確信した
「取りあえず今日は帰るな…」
父親が莉帆と母親を連れ、病院を出て行った
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